5月11日
2008年5月11日

「 聖霊・弁護者・真理の霊 」

エゼキエル書37:1-14 ヨハネによる福音書14:15-28


 主イエスがガリラヤで宣教の活動を始められたときからではなく、ペンテコステを

教会の誕生のときとしているのは不思議なことですが、ただ主イエスを経験しただけ

の集団ではイエスは外にとどまるだけで、人間の記憶に導かれた集団に終わり、歴史

の中に消え去ってしまったにちがいありません。

 聖霊についてヨハネ福音書は14章〜16章にかけて「弁護者」と言う呼び名で語っ

ています。パラクレートス、助け主、介護者、慰め主とも訳せますが、それによって、

聖霊が風のごとく思いのままに吹く実体のないものではなく、確かにそれは「真理の

霊」として御父と御子と共にわたしたちの救いのために力強く働く聖霊であることが

明らかにされています。

 まず、それらによって聖霊と御父、御子との関係が明らかにされています。主イエ

スはご自分が去ってゆくに当たって、弟子たちが助けもなしに孤立したものとならな

いように、「別に、父に願って、この方を遣わしていただくように」してくださると

約束しています。「父がわたしの名によって遣わす聖霊」という表現もあります。ま

た別のところでは、「わたしが父の基からあなたがたに遣わそうとしている弁護者」

とも言われます。そして、その弁護者は「わたしがあなたがたに話したことをことご

とく思い起こさせる」とも言われます。このような連携、一体性において、御父と御

子と聖霊とが働くことによって、わたしたちは神の愛に触れ、御言葉の力に動かされ、

新しい人として生きるものとなることが教えられます。

 また、この「弁護者」と「わたしたち」とのかかわりについて、「永遠にあなたが

たと共にある」とか「あなたがたの内にある」と語られるとともに、この方によって、

「わたしが父の内におり、あなたがたもわたしの内におり、わたしもあなたがたの内

にいることが分かるようにしてくださる」と語られます。また、この弁護者は「罪につ

いて、義について、また裁きについて、世の誤りを明らかにする」と語られています。

この世の裁き主として、主イエスの主権を世にあらわすのです。


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