12月12日
2010年12月12日

「 神が望んでおられる生活 」

ゼファニヤ書 3:14-17; テサロニケT 5:16-24


「イスラエルの王なる主は、お前のただ中におられ、勇士であって勝利を与えられ

る。主はお前のゆえに喜び楽しみ、愛によってお前を新たにし、お前の故に喜びの

歌をもって楽しまれる」(ゼファニア3:17)。この預言者の言葉は、まさにク

リスマスの喜びをあらわしています。わたしたちが喜びの歌を歌うのではなく、主

が歌われることに注目しなければなりません。わたしたちの世界は、この喜びを感

じることへと近づいているというより、遠ざかっているように見える昨今、「愛に

よって新しくされた」わたしたちの中で、喜びと感謝の歌を歌うことは、この世界

におけるわたしたちの大切な務めです。

「いつも喜んでいなさい、絶えず祈りなさい、すべてのことに感謝しなさい、これ

こそ、キリスト・イエスにおいて神があなたがたに望んでおられることです」と、

み言葉はわたしたちに勧めます。クリスマスの時期にこの言葉を思い起こすことは

時にかなっています。神の御子が人としてこの世に遣わされ、わたしたちの貧しさ

と罪を引き受けて贖いを成し遂げ、復活され、わたしたちのために執り成してくだ

さる主となられた。クリスマスの恵みへのわたしたちの側の生き方の基本が示され

ているからです。テサロニケの手紙は、この生活の基本が図式的に示されています。

キリスト教的な生活の基本は、一言でいえば「聖なる者」となることです。「実に

神の御心は、あなたがたが聖なる者となることです」(4:3)と言われます。聖

なる生活は、「信仰と希望と愛」によって実現化されます。「あなたがたが信仰に

よって働き、愛のために労苦し、またわたしたちの主イエス・キリストに対する希

望をもって忍耐していることを、わたしはたえず神の御前で心に留めています」

(1:3)と、テサロニケの聖徒たちの生きた信仰の歩みを言い表している通りで

す。ここで「信仰―働き、愛―労苦、希望―忍耐」と結びついていることに注意し

なければなりません。この結び付きのなかに、主イエス・キリストがおられるから

です。そしてこの信仰、希望、愛が具体化される生き方が、「いつも喜ぶこと、絶

えず祈ること、すべてのことに感謝すること」です。ここでも、喜び、祈り、感謝

が「いつも、たえず、すべてのことに」と結びついていることに注目しなければな

りません。

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