4月26日
2015年4月26日

「体のよみがえり、永遠の命を信じる 」

エゼキエル書 37:1-14 コリントの信徒への手紙一 15:42-58


 問い57:「体のよみがえり」は、あなたをどのように慰めますか?

 答え:「この世の命が終わった後、ただちに、わたしの魂が頭であるキリストのもと

にうけ入れられるだけでなく、わたしの体も、キリストの御力によって復活させられ、

魂と一つに合わされて、キリストの栄光の体に似たものに変えられるということです。」

 問い58:「永遠の命」の条項は、あなたをどのように慰めますか?

 答え:「今、わたしはすでに心のうちに永遠の命の喜びの始まりをいただいています

が、この世の命が終わった後、まだ目にしたこともなく、耳にしたこともなく、どんな

人の心にも思い浮かべたこともないような、完全な祝福に与るように定められていると

いうことです。そこで神を永遠にたたえるようになるのです。」

 使徒信条の最後の言葉、体のよみがえり、とこしえの命を信じるとの信仰告白は、キ

リスト者の将来の希望に関わる信仰が言い表わされています。『ハイデルベルク信仰問

答』の講解では、この二つの信仰は「あなたをどのように慰めますか?」という問いが

続いています。この問いは「生きる時も死ぬ時もあなたのただ一つの慰めは何ですか」

というこの信仰問答の問1と深くつながっています。問1の答えは「生きる時も、死ぬ時

も、わたしの体も魂もわたしのものではなく、わたしの真実の救い主であるイエス・キ

リストのものであります」…でした。その答えが意味している深い内容は、この使徒信

条の最後の言葉によって完全に解き明かされることになります。すなわち、全能の父な

る神、御子主イエス・キリスト、聖霊の三位一体の神の働きとその交わりにわたしたち

も加えられて、わたしたちのこの死ぬべき体が永遠の祝福にあずかることができるので

す。

 「体のよみがえり」が強調されるのは、一般に普及している霊魂の不滅の考えに対して、

キリストの復活にあずかるわたしたちは、魂も体も、わたしの全体性において復活の命

にあずかることを明らかにしています。聖書の語る復活の様態や死後の状態については

様々なイメージが交差していますが、決定的なことは、それはわたしたちの内に内在す

る能力や可能性ではなく、主イエス・キリストにより、神によって与えられることだと

いうことです。魂だけが不朽性をもつのではなく、「わたしたちは変えられて、この朽

ちるべきものが朽ちないものを着、死ぬべきものが死なないものを必ず着ることになり

ます」、ほかならぬ「わたし」が、そのような復活の体にあずかります。


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