今日の礼拝は教会創立59周年記念礼拝でもあります。信仰の先輩たちがこの教
会を維持してくださった、その御奉仕に感謝しつつ、私たちも各々のあり方でこの
教会を愛し、守って行きましょう!
今日の箇所にも教会を愛した教会員が登場しています。エパフロディトという人
です。彼は「あなたがたの使者として、わたしの窮乏のとき奉仕者となってくれま
した」とありますように、パウロの元へとフィリピ教会からの援助金を持参し、そ
のままパウロの身の回りの世話をしていた人物でした。ただ、その彼が「ひん死の
重病にかかり」、なんとか回復に向かいそうなので、早く「エパフロディトをそち
らに帰さねばならない」と考えたのでした。
しかしエパフロディトとしては、すでにフィリピの教会にその病が知られて「心
苦しく思っている」のでした。母教会に心配を掛けてしまったという思いとせっか
く期待され代表してパウロの元に送られたのに、何の役にも立たなかっただけでな
く病気になり足手まといになってしまった故の「心苦しさ」でしょう。そんな彼の
ことを気遣ってパウロは「主に結ばれている者として大いに歓迎してください」と
お願いしています。明らかにパウロの優しさです。その上で「彼はキリストの業に
命をかけた」ではないかと、故に「彼のような人々を敬いなさい」と教えているの
です。
当時の教会でも(今のカトリックのように)伝道活動で命を落とした伝道者を《殉
教者》として特別に奉る傾向がありました。しかしパウロは、どのような形であれ、
クリスチャンが苦労を強いられることは、奉仕であれ、仕事上のことであれ、或い
は病との戦いであれ、神様が必ず覚えて下さり、支え、守り導いてくださるのだと。
そして、そのような戦いを為している人々こそ尊敬すべきだと教えているのです。
故に、このエパフロディトのことをパウロは「わたしの兄弟、協力者、戦友」と呼
んでいます。私(=伝道者)と同じ戦いを為している同志なのだと!教えられます。
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