2月9日
2020年2月9日

「黙示録11−味わい、見よ、主の恵み深さを」
 武田 真治 牧師  詩編 34:5-6 ヨハネの黙示録 2:14-17


 ペルガモンの町にある教会に対してイエス様は「あなたはわたしの名をしっ

かり守って、わたしに対する信仰を捨てなかった」と称賛しておられる一方で

「しかし、あなたに対して少しばかり言うべきことがある」と苦言も呈してお

られます。この地上の教会には100%正しく欠点のない教会はありません。良

い部分もあれば、どこかしら問題も持っています。逆に自分たちの教会こそ完

全な教会だと思うならばそれこそ問題であるのです!

 この教会が持っていた課題は、教会の中に「偶像に献げた肉を食べさせ、み

だらのことをさせよう」とするグループがいた点です。おそらく当時の異教の

神々のお祭りに参加したり、ローマ皇帝を拝むことを習俗として認めようとす

る人たちであり、殉教者が出る状況下では、この世やローマ帝国と妥協して生

きる方が賢いと主張していたと考えられています。それに対してイエス様は

「悔い改めよ」と言われています。これはその一部の人たちだけに悔い改めを

迫っておられるのではありません、むしろ教会全体に対して、そのような状態

を見過ごしていることを「悔い改めよ」と言われているのです。厳しい言葉で

すが、ただその後に続けてイエス様は「さもなければ、すぐにあなたのところ

へ行って、わたしの口の剣でその者ともと戦おう」と言われています。ここも

間違ってはいけません。イエス様が自ら出向いて戦おうとしておられる相手は

教会全体ではなく、あくまで「彼ら=そのグループ」と戦うと言われているの

です。イエス様ご自身が容赦されないと。私たちが勝手に間違っていると決め

付けて裁いたり、排除するのではないのです。イエス様が体全体を生かすため

に「剣」を用いて外科手術のように私たちの悪い所を取り去られるのだと。そ

の際、体全体に痛みが残ることは避けられないはずです。

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