4月5日
2020年4月5日

「黙示録N−その名を命の書から」
 武田 真治 牧師  イザヤ書 4:2-4 ヨハネの黙示録 3:3-6


サルディスの町にある教会に対するイエス様の言葉は「あなたが生きていると

は名ばかりで、実は死んでいる」と言われています。サルディスの町自体が、

かつてはリディア王国の首都として栄えましたが、今や衰退し、ほとんど瀕死

状態にあるからでした。故に、教会も人数は少なく、伝道も活発には行われて

いなかったのでした。

 しかし、教会が完全に死んでしまっていたわけではありません。それは次に

「しかし、サルディスには、少数ながら衣を汚さなかった者たちがいる」と言

われているからです。「衣を汚さなかった」とは、この町にあったアルテミス

神殿やキュベレー神殿などの礼典に参加せず、そこで行われていた乱れた祭り

に加わらなかった者たちのことでしょう。それ故に「彼らは、白い衣を着てわ

たしと共に歩くであろう」と約束されています。「白い衣」とは天のみ国で準

備されている服ですから、この世を去った後、み国へと迎い入れられるという

意味です。

 このことは、所属する教会が神さまの目から見たらどうしようもない、もう

死んでいると言われるような酷い教会であっても、その中で生きた信仰を持っ

ている信者は必ずイエス様が見ておられて、み国へと招かれるという希望を与

えてくれます。逆に言えば、どんなに立派な素晴らしい教会に属していても、

その教会の一員だから必ずみ国に招かれるとは限らないとも言い得ます。

更に「わたしは、彼の名を決して命の書から消すことはない」とも言われてい

ます。ここで何より大事な点は、誰でも、どんな人でも神さまのことを信じた

者は必ず「命の書」にまず名前が記されるという事実です。これは素晴らしい

恵みです。恐ろしいのは、その「命の書」から名前が消されることがあるとい

うことです。この世に染まることなく、悔い改めながら生きる者でありたい!

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